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放置してたら悲惨なことに!?WordPressセキュリティ保守が必須な理由

はじめに:WordPressとその普及の背景

WordPressは、今やウェブサイト制作の代表的なツールとして、世界中で広く知られています。
その背後には、どんな魅力や特徴があるのでしょうか?

初めてウェブサイトを作成する初心者から、プロのウェブデザイナーや開発者まで、多くの人々がこのオープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)を選んでいます。
無料で利用できるという点はもちろん、拡張性の高さや豊富なプラグインの存在など、その人気の理由は数多くあります。

しかし、このような普及の背景には、一つの大きな裏の顔も存在しています。
それは、「普及しているからこそ、セキュリティリスクも高まる」という点です。
多くの人々が利用しているだけに、悪意を持った者たちのターゲットとなりやすいのです。

そこで、このコラムでは、WordPressのセキュリティ面でのリスクやその対策について、詳しくご紹介していきます。
特に、セキュリティの維持や保守の重要性に焦点を当て、中小企業や初心者の方々にもわかりやすく解説していきたいと思います。
是非、最後までお付き合いください。

放置するとどんな危険があるの?

ウェブサイトの運営において、特にWordPressのようなCMSの管理は、日常的なチェックやアップデートが欠かせません。
こうした定期的なメンテナンスを怠ると、多くのリスクが待ち受けています。
ではどのような危険があるのでしょうか。

サイバー攻撃

まず最初に考えられるのが「サイバー攻撃」のリスクです。
インターネットの世界は日進月歩で進化しており、そのスピードに合わせて新たな脆弱性やセキュリティホールが発見されることがあります。
例えば、WordPressのプラグインやテーマには定期的にアップデートが提供されています。
これは新機能の追加だけでなく、セキュリティの強化や脆弱性の修正が含まれることが多いのです。
放置してしまうと、その修正が適用されず、古い脆弱性をつかれて不正アクセスされる危険が高まります。

実際、過去には放置されたWordPressサイトがハッキングの被害に遭い、大量のスパム広告が表示される、あるいはサイト自体が乗っ取られるという事態が発生しています。
これにより、企業のブランドイメージの低下や、訪問者からの信頼を失うというリスクが考えられます。

サイト表示の不具合

また、アップデートを放置することで、サイトの表示や動作に不具合が生じる可能性も。
新しいブラウザやOSに対応していない古いプラグインやテーマを使用していると、予期せぬエラーが発生することがあります。
これにより、ユーザーの利便性が低下し、再訪問やコンバージョンの機会を失う可能性が高まります。

POINT
このように、ウェブサイトを放置することは、ビジネスにとって数々のリスクをもたらす可能性があります。定期的なメンテナンスやアップデートは、サイトの健全な運営を保つために欠かせない作業と言えるでしょう。

サイバー攻撃とその実例

WordPressは世界中で利用されるCMSの一つとして、その人気から多くのサイバー攻撃の対象となっています。
以下に、WordPressに対する攻撃被害の実例を挙げていきます。

サイト改ざん

サイトのコンテンツや表示内容が意図的に書き換えられる被害です。企業の信用失墜や情報の捏造が行われる可能性があります。2023年に新潟医療福祉大学の公式サイトがこのような攻撃の対象となりました。​

個人情報の漏洩

顧客の個人情報や内部情報が不正に外部に公開される事例です。2022年、山形大学は学生や教職員の個人情報が外部に漏洩する事態が発生しました。​

認証情報の漏洩

管理者のログイン情報などが盗まれる被害です。2023年、ボットネット「GoTrim」が多数のWordPressサイトの認証情報を狙って活動しているとの報告がありました。​

マルウェアの感染

サイト訪問者のPCに害を及ぼすソフトウェアがサイト経由で配布される攻撃です。マルウェアに感染したWordPressサイトが、訪問者を第三者のサイトにリダイレクトする事態が発生するなど度々起こります。

DDoS攻撃

サーバーへのアクセス要求を大量に送りつけ、サイトがダウンする被害です。2016年、WordPressのPingback機能が悪用され、大規模なDDoS攻撃が行われた事例が報じられました。​

POINT
これらの事例を見ると、どんなサイトであっても、攻撃のリスクはゼロではないことがわかります。そのため、日々のセキュリティ対策やアップデートが非常に重要となってきます。サイト運営者は常に最新の情報を取得し、対策を講じることで、多くのリスクを未然に防ぐことができます。

長期間のアップデート放置のリスク

WordPressに限らず、ウェブサイトを運用し続ける限り様々な攻撃がありますが、Wordpressの本体およびプラグインのアップデートを放置するとどのようなリスクがあるのでしょうか。

放置するリスクの代表的な例を挙げてみます。

セキュリティ脆弱性の増加

アップデートには、新たに発見されたセキュリティホールの修正が含まれることが多いです。
更新を放置することは、これらの脆弱性を放置することに等しく、攻撃者がその脆弱性を突いてサイトを不正に操作するリスクが高まります。

プラグインやテーマの非互換性

WordPressのコアや他のプラグインとの互換性が失われることがあります。これにより、サイトの一部が正常に動作しなくなる可能性があります。

サイトのパフォーマンスの低下

最新のアップデートには、サイトの速度やパフォーマンスを向上させる修正も含まれることがあります。放置することで、サイトの読み込み速度が遅くなったり、サイトを快適に利用するユーザー体験つまりユーザーエクスペリエンスが低下するリスクがあります。

SEOへの影響

サイトの速度やセキュリティは、検索エンジンのランキング要因の一つです。更新を放置することで、例えばページが表示されなかったり、表示に時間がかかったりなど様々な不具合が起こり、サイトの検索エンジンでの表示順位にも悪影響が出る可能性が高まります。

サポートの終了

あまりにも古いバージョンのWordPressやプラグインは、サポートが終了している場合があります。その結果、何らかの問題が発生した際にサポートを受けられなくなるリスクがあります。

信頼性の低下

サイトが古いバージョンのままであることは、訪問者に古く、メンテナンスがなされていないサイトという印象を与える可能性があります。これにより、ビジネスとしての信頼性やブランドイメージが損なわれる恐れがあります。

POINT
WordPressのアップデート放置は、多岐にわたるリスクをもたらします。これらのリスクを最小限に抑えるためには、定期的なアップデートが不可欠です。セキュリティやサイトの品質を維持するために、アップデートの重要性を理解し、適切な対応を心がけることが求められます。

専門知識が必要なセキュリティ対策

WordPressは世界中で利用されているCMSであり、その普及度の高さからサイバー攻撃のターゲットとなりやすいです。
対策を施さないと、サイト改ざんや情報漏洩のリスクが高まるため、適切なセキュリティ対策は必須となります。

これには専門的な知識が求められ、例えば、信頼性の高いプラグインの選定、セキュリティプラグインの導入、ファイアウォールの設定などが含まれます。

また、不正アクセスの検知や、定期的なセキュリティチェックも重要です。
これらの対策を組み合わせることで、安全なサイト運営が可能となります。

WordPressの脆弱性とその対策

ではWordpressの脆弱性に対してどのような対策を取れば良いのでしょうか。

プラグインの脆弱性

多くのWordPressサイトが複数のプラグインを使用しています。しかし、全てのプラグインが最新のセキュリティ基準を満たしているわけではありません。対策としては、定期的なプラグインの更新、信頼性のあるプラグインの使用、不要なプラグインの削除が挙げられます。

テーマの脆弱性

カスタムテーマや古いテーマは、セキュリティの観点から最適とは言えない場合があります。使用するテーマは定期的にアップデートし、信頼性のあるものを選択することが重要です。
無償有償テーマの中には開発が終了し、サポートが受けられないものも存在します。そのため、開発が終了したテーマからの移行が必要になる場合があります。

不正ログイン

ブルートフォースアタックなど、不正な方法でのログイン試行が増加しています。強力なパスワードの使用、ログイン試行回数の制限、二段階認証の導入などで防御できます。

古いバージョンの放置

古いバージョンのWordPressには、既知のセキュリティ脆弱性が存在することがあります。最新バージョンへの迅速なアップデートが求められます。

SQLインジェクション

データベースへの不正な命令を挿入し、情報を盗み取る攻撃です。プラグインやテーマ、WordPress自体の適切な設定と更新により、このリスクを低減できます。

コメントスパム

不適切なリンクを含むコメントが大量に投稿される問題です。スパム対策プラグインの導入や、コメントの承認制を取ることで、これを防ぐことが可能です。

アップデート後の不具合とその対処法

WordPressのアップデートは、セキュリティ対策や新機能の導入のために不可欠ですが、時折、アップデート後に不具合が生じることがあります。ここでは、一般的な不具合とその対処法について解説します。

表示崩れ

テーマやプラグインと新しいWordPressバージョンとの互換性問題で、サイトのデザインが崩れることがあります。
対処法:表示崩れとなっている原因がWordpres本体またはプラグインによる仕様変更なのか、その他の原因なのかを突き止めます。原因によって対処方法は変わってきますので、専門家に対処を依頼した方が良い場合もあります。

特定の機能が動かない

JavaScriptのエラーやプラグインの競合が原因であることが多い。
対処法:ブラウザの開発者ツールでエラーを確認し、問題のプラグインを特定して更新・変更する。

ログインできない

プラグインやテーマの問題、データベースのエラーが考えられる。
対処法:FTPを使用して問題のプラグインやテーマを一時的に無効化し、ログイン後に対処。

死の真っ白画面(WSoD)

管理画面、ウェブサイトが真っ白になって正しく表示されない現象。PHPのエラーやメモリ不足が原因となる場合があリます。
対処法:エラーログの確認、PHPメモリの増加、.htaccessファイルの確認・修正。

データベース接続エラー

データベース情報の不一致やサーバーの問題が原因。
対処法:wp-config.phpのデータベース情報の確認、ホスティングプロバイダーへの問い合わせ。

サイトの速度低下

アップデート後、サイトの読み込みが遅くなることがある。
対処法:キャッシュのクリア、不要なプラグインの削除、画像の最適化。

POINT
アップデートは必要不可欠ですが、上記のような不具合に備えて、事前にサイトのバックアップを取ることが推奨されます。万が一の際にも、迅速かつ適切な対応が可能となります。

セキュリティ意識の向上とその方法

WordPressはその手軽さから多くのウェブサイトで採用されていますが、その普及度の高さゆえにサイバー攻撃の標的にもなりやすいのが実情です。
そのため、WordPressを利用するユーザーはセキュリティ意識を常に高く持つ必要があります。

セキュリティの基本は「知識」です。
しかし、多くのWordPress利用者は技術的な背景を持っていないため、セキュリティリスクの具体的な内容や、それに対する適切な対策方法を知らないことが多いです。

知識の不足は、WordPressサイトを危険に晒す大きな原因となります。
例えば、プラグインの選択を誤ることで、セキュリティが甘いプラグインを導入してしまったり、WordPress自体のアップデートを怠ることで、既知の脆弱性を放置してしまうことが考えられます。

また、知識がないと、もしもの時に適切な対応を取ることが難しくなります。
例えば、不正アクセスを受けた際やウェブサイトがウィルスに感染した際、どのように対処すれば良いのか分からず、さらに状況を悪化させる可能性があります。

しかし、恐れることではありません。
WordPressのセキュリティに関する知識は、意識的に学ぶことで確実に身につけることができます。
重要なのは、セキュリティリスクを適切に認識し、それに対する対策を日常的に行う習慣を持つことです。

WordPressのセキュリティを向上させるための方法は多岐にわたりますが、その基本は「意識の向上」です。
セキュリティ意識を高めることで、リスクを大きく減少させることが可能です。

知識の不足が招く問題

WordPressを利用していると、そのシンプルさや利便性から、多くの機能を追加やカスタマイズしていくことが一般的です。
しかし、その背後にはさまざまなセキュリティリスクが潜んでいます。
特に、セキュリティに関する知識が不足している場合、以下のような問題が発生するリスクが高まります。

プラグインの誤用

WordPressの魅力の一つは、さまざまなプラグインの存在です。
しかし、中にはセキュリティが不十分なものや、古くなってアップデートされていないものもあります。
これらを使用することで、サイトが攻撃を受けやすくなる可能性があります。

基本設定のミス

「admin」といった予測しやすいユーザー名や弱いパスワードを使用すること、ディレクトリの権限設定が緩すぎることなど、基本的な設定のミスから不正アクセスを招くリスクが生まれます。

アップデートの怠慢

WordPressやプラグイン、テーマのアップデートは、セキュリティ対策の一環として非常に重要です。
古いバージョンを継続的に使用することで、既知の脆弱性を突かれるリスクが増加します。

バックアップの不足

定期的なバックアップは、万が一の際のリカバリー策として不可欠です。
しかし、知識が不足していると、この重要性を認識せず、大切なデータを失う危険性が高まります。

不適切なユーザー管理

多くのユーザーがアクセスするサイトでは、各ユーザーの権限を適切に管理することが必要です。
知識不足のまま適切な権限管理を行わないと、情報漏洩のリスクが増大します。

これらの問題は、知識の不足から生じる可能性が高いものばかりです。
WordPressを安全に、そして効果的に運用するためには、これらのリスクを認識し、適切な対策を講じることが必要不可欠です。

セキュリティ対策の具体例

WordPressサイトを守るためのセキュリティ対策は多岐にわたります。
以下は、WordPressでのセキュリティ対策の具体的な例をいくつか挙げたものです。

強固なパスワードの設定

パスワードはランダムな文字列を使用し、定期的に変更することが推奨されます。
特に「admin」のような一般的なユーザー名やパスワードは避けるようにしましょう。

二段階認証の導入

ログイン時にSMSや専用アプリを使用しての二段階認証を設定することで、セキュリティを一層強化できます。

不要なプラグインやテーマの削除

使用していないプラグインやテーマは、セキュリティリスクとなる可能性があるため、定期的に削除することが推奨されます。

最新のアップデートを常に適用

WordPress自体やプラグイン、テーマの最新バージョンには、セキュリティ向上のための修正が含まれていることが多いです。
これらのアップデートは迅速に適用することが重要です。

SSLの導入

サイトを暗号化して、データのやり取りを安全に行うためのSSL証明書を導入しましょう。これにより、情報の漏洩リスクを低減できます。

ファイアウォールの設定

不正なアクセスをブロックするファイアウォールを設定することで、外部からの攻撃を防ぐことができます。

バックアップの定期実施

サイトのデータを定期的にバックアップすることで、何か問題が発生した際も迅速に復旧することが可能となります。

ユーザー権限の厳格な管理

サイトにアクセス可能なユーザーの権限は、必要最低限に限定することが望ましいです。特に管理者権限は、限られた人間のみに与えるようにしましょう。

POINT
これらの対策を実施することで、WordPressサイトのセキュリティは大きく向上します。
しかし、これだけで十分というわけではありません。セキュリティは日々進化するものであり、常に最新の情報を取得し、適切な対策を講じることが求められます。

結論:放置せず、適切な保守対策を

WordPressを使用する上で最も重要なことは、サイトを放置せず、適切な保守対策を継続的に行うことです。
多くの人がWordPressの使いやすさや機能の豊富さに引かれて使用を開始しますが、それと同じくらいの熱意を保守対策にも向ける必要があります。

適切な保守対策を怠ると、前述したような多くのセキュリティリスクが待ち受けています。
不正アクセスやデータの漏洩、サイトの表示が乱れるといったトラブルは、ビジネスに大きな損失をもたらす可能性があります。
特に、企業の公式サイトやオンラインショップとして利用している場合、信用の失墜や売上への影響が考えられます。

しかし、これらのリスクは、適切な保守対策を継続的に行うことで最小限に抑えることができます。
例えば、定期的なバックアップやセキュリティ更新、パスワードの変更など、日常的な運用面での対策が求められます。

さらに、テクノロジーやセキュリティのトレンドは日々変わっていくもの。
そのため、一度設定したら終わりではなく、常に最新の情報を取得し、新たな脅威に対する対策を更新していくことが必要です。

WordPressを利用する以上、それに伴うリスクを理解し、適切なアクションを取ることが求められる時代です。
放置することのリスクを理解し、適切な保守対策を継続的に行うことで、安全かつ効果的なウェブサイトの運用が可能となります。

WordPress保守サービス

TNGC Graphicsでは小規模なWordPressサイトを対象に保守サービスを提供しており、お客様のウェブサイトは常に最新かつ安全な状態を保ち続けることができます。
そして、お客様自身はウェブサイトの運営に専念することができ、その他の技術的な問題やセキュリティの懸念から解放されます。

  • WordPress本体やプラグインのアップデート
  • 動作不良時の対応
  • 不正アクセスやマルウェアの監視
  • 海外からのスパムメール送信を阻止する設定
  • スパムボットを機械学習で未然に防ぐ「Google reCAPTCHA v3」の導入
  • 特定のワードやIPアドレスをブラックリスト登録し、それらからの送信を不可に
  • Dos攻撃対策として「XML-RPC機能」を無効化
  • サーバー上のファイルアクセス権限を最適化し、セキュリティを強化
  • 高機能なセキュリティプラグインを導入
  • サーバ側での攻撃を防ぐファイアウォールの設定
  • 通信内容を暗号化し、情報漏洩のリスクを減少させるSSLの導入
  • サイトの定期的なバックアップ
  • 年間たったの7.2万円(税抜)〜のリーズナブルな費用
  • 軽微なテキストの修正は無償対応

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私たちは、この分野の知識を持ち合わせており、お客様のウェブサイトをお守りします。
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この記事の執筆者

谷口正頼
TNGC Graphics代表

谷口正頼

東京都小平市を拠点に活動するフリーランスのウェブデザイナー。日本イラストレーション協会会員。
ウェブ業界歴20年以上、フリーランスとしての活動歴18年。
これまでに100サイト以上のホームページ制作に携わり、中小企業や個人事業主、医療機関、教育機関など、幅広い業種のクライアントに対応。

企画・設計からデザイン・構築・運用まで、すべてを一人で対応することで、一貫性のあるサービスを提供。
制作会社と比較して20〜30%のコスト削減が可能で、内部SEO対策を施したホームページ制作を得意とする。

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