更新を怠けるとどうなる?積極的な情報発信が検索順位に与える影響は?
インターネットが普及した今、Googleなどの検索エンジンは私たちの生活に欠かせない存在となっています。
しかし、サイトを開設したもののほとんど更新してこなかったために、検索結果で存在感が薄れてしまった企業も少なくありません。これはつまりGoogleで検索しても御社の商品、サービス、会社が表示されないということで、ネット上で存在していないといっても過言ではありません。
本記事では、なぜ情報発信がSEOに重要なのか、どのように情報発信すべきか、SNSの活用方法は? といったポイントをわかりやすく説明していきます。
開設から更新が滞っているサイトでも、本記事のアドバイスで、情報発信の重要性に気づき、少しずつでも情報発信を積み重ねていくことで、検索順位の改善を図るきっかけになればと思います。
目次
情報発信がSEOに良い理由
検索エンジン最適化(SEO)を行う上で、情報発信は非常に重要です。その大きな理由は、Googleなどの検索エンジンが新しく質の高いコンテンツを重視するアルゴリズムを採用しているからです。
例えば、小売店の場合、新商品の発売やセール情報だけでなく、商品の使い方やおすすめ情報などを定期的に公開すれば、Googleはそのサイトを「この店は顧客に有益な情報を提供している」と判断します。
逆に情報発信がない場合、Googleからは「この店には価値ある情報がない」とみなされてしまう可能性が高くなりますし、御社のサイトを更新はないサイトとして検索ロボットが巡回しに来る頻度も下がってしまうのです。
情報発信をしないリスク
具体的には、情報発信を怠ると、以下のリスクがあるとされています。
- 検索順位が下落し続ける
- アクセス数の減少により売上が伸び悩む
- リピート客の囲い込みが難しくなる
- 新規客の獲得が難しくなる
- 競合他社との差別化が図れない
- 結果的に売り上げが伸びない…
情報発信をするメリット
一方、定期的な情報発信を行うことで、以下のようなメリットが期待できます。
- 検索エンジンからの流入が増える
- ユーザーの検索意図に合った情報を発信できる
- ユーザーに価値あるコンテンツを提供できる
- サイトの魅力や商品の価値を訴求する機会が増える
- 顧客との関係性を築くことができる
- 結果的に売り上げに結びつく
以上の通り、Googleをはじめとする検索エンジンの仕組みを理解し、ニーズに合った情報を発信することがSEO対策において極めて重要だと言えます。
情報発信のポイント
では情報発信を行うにはどのようなポイントを抑える必要があるのでしょうか。
それは定期的な情報発信になり、SEO対策に効果的ですが、発信内容自体にも工夫が必要です。
効果的な情報発信のポイントは以下の通りです。
ターゲットユーザーが欲しがる情報を提供する
ターゲットユーザーが実際に何を必要としているのかを分析することが重要です。性別、年齢、関心事などの属性をもとに、ユーザーが欲する情報を提供しましょう。
例)子育て世代の女性には、子どもの健康と安全に関する情報や、教育方法に関する記事
例)IT企業の技術者向けには、新しい言語やフレームワークの紹介記事やセミナー情報など
業界動向やトレンドを取り入れる
業界の最新の動向やトレンドを分析し、それを取り入れた情報提供を行うことで、専門性が高まり注目も集められます。
ビジネスターゲット向け
業界動向を踏まえた新サービス提案や、トレンドを取り入れた業務改善案などを制作することで、専門性をアピールできます。
例)クラウド活用が進む流れをふまえ、セキュリティ強化を売りにした新プランを提案
例)テレワーク需要拡大の動向を踏まえ、在宅勤務向け設備導入プランを提案
一般ユーザー向け
人気商品の売れ筋データや流行のアイテムを紹介することで、トレンドに詳しさをアピールできます。
例)アイドルが愛用している化粧品の効果と購入方法を解説
例)インスタグラムで若者に人気のファッションコーデを紹介
競合と差別化できる情報発信を考える
競合他社の情報発信の特長や弱点を分析し、そこから差別化できる切り口を考えてみましょう。競合とは異なる視点やアプローチを取り入れたコンテンツを制作することが重要です。
例)競合が力を入れていない地域の特産品を使った新メニューを提案する
例)競合が取り上げていない代替素材を使ったエコな商品を開発し、その特徴をアピールする
画像や図表を使い視覚的に分かりやすくする
画像や図表、動画、インフォグラフィックスなどを活用し、テキスト情報だけでなく視覚的要素を取り入れることで、伝わりやすさが大幅に向上します。視覚コンテンツを制作・活用していきましょう。
例)商品の使用イメージがわかる実演動画を制作する
例)業績データをインフォグラフィックスで分かりやすく可視化する
キーワードを適切に配置する
ターゲットユーザーが検索するであろうキーワードをタイトル、本文、メタデータなどに適切に配置することで、検索エンジンでの発見性が高まります。キーワードの配置場所と密度に注意しましょう。
例)「オーガニック 野菜」というキーワードをタイトルと本文に適度に配置する
例)「リモートワーク 効率化」というキーワードをH1タグとメタディスクリプションに配置する
SNSとの連携を図る
SNSにも積極的に情報発信することで、ウェブサイトへの誘導効果が期待できます。SNSならではのコンテンツも作成し、拡散力を利用しましょう。
例)Instagram用に商品の魅力が伝わる写真を制作するといったSNSならではのコンテンツ作成
例)Twitterで新着記事のURLと概要をツイートするような記事のURLをSNSでシェア
例)人気インフルエンサーにコラボを依頼し、SNSの拡散力を利用
例)ウェブサイトにSNSアカウントのリンクを設置し、フォローを促すなど相互に誘導
スマホ対応に配慮する
昨今、スマートフォンからの閲覧が主流となっています。レスポンシブ設計やモバイルファーストの考え方を取り入れ、スマホ閲覧に最適化した情報発信を心がけましょう。
例)文字サイズや行間、段落間隔をスマホ閲覧に適したサイズに設定する
例)肝心な情報はスクロールせずに画面上部に配置するなど読みやすさを確保する
継続が成功の鍵
検索順位を上げるには、情報発信を継続することが肝心です。1~2ヶ月の短期間では結果が出にくいため、少なくとも半年から1年以上の長期的な取り組みが必要です。継続的な情報発信のコツをご紹介します。
事前にコンテンツ計画を立てる
継続的に情報発信するためには、ある程度の期間のコンテンツ計画を立てておくことが重要です。計画には、発信するコンテンツのトピックと日程を記載します。計画を立てることで、継続的にコンテンツを作成する習慣が身につきます。
例)次の3ヶ月間で取り上げるトピックと日程を記載した編集方針を作成する
既存コンテンツの改善にも力を入れる
新しいコンテンツを作成するだけでなく、過去の有用なコンテンツの改善にも注力することが大切です。既存コンテンツを更新して最新の情報に反映させたり、トレンドに合わせて文言を修正したりすることで、常に鮮度の高いコンテンツを提供できます。
例)1年前に書いた「テレワーク導入のメリット」の記事を更新し、新しいデータや事例を追記する
解析ツールで効果を追跡する
Googleアナリティクスなどのウェブ解析ツールを使って、それぞれのコンテンツの効果や成果を追跡することが重要です。人気コンテンツの特徴を分析することで、今後のコンテンツ作成の参考にすることができます。
例)各コンテンツの閲覧数や滞在時間を分析し、良い傾向の資料を確認する
競合やトレンドをチェックし、アイデアを得る
競合他社や業界全体の動向を定期的にチェックすることで、自社のコンテンツ作成の参考になるアイデアを得ることができます。競合の優れた点を学び、業界の新しいトレンドを取り入れることが可能です。
例)競合のコラムで取り上げられている話題を参考に、その話題の自社ならではの解説記事を作成する
まとめ
以上、検索順位を上げるためには、質の高いコンテンツを継続的に発信していくことが重要だという点を解説してきました。
具体的には、ターゲットユーザーのニーズに即した情報を、競合と差別化された切り口で提供していくことがポイントとなります。
既存コンテンツの改善やSNSとの連携など、多岐にわたる取り組みを継続することで、徐々にでも検索順位の上昇を実感できるでしょう。
情報発信には一朝一夕に結果が出るものではありませんが、今後の自社のブランド力向上には欠かせない投資です。コツを掴めば必ず成果が現れますので、継続的な情報発信に注力してみてください。
この記事の執筆者
谷口正頼
デザイン業界に身を置いて二十年余り、独立して十数年になります。大学では社会福祉を専攻しておりましたが、世界的なデザイナー中島英樹の作品に触れ、デザイナーに憧れを抱いていたものの、デザイナーって専門の学校出てなければなれないのではという疑問を知り合いの先輩デザイナーにぶつけてみると「学校出てなくてもなれるよ」の一言で目から鱗。独学で猛勉強してデザイナーに。グラフィックデザイン会社やウェブ制作会社を経験したのち、フリーランスとして独立。