SEO対策だけでは不十分!問合せを増やす5つのサイト改善ポイント

日々ウェブサイトを運用されている方の中には、「SEO対策」を頑張っているにもかかわらず、なかなか思うように問い合わせ数が増えずに困っているケースも多いのではないでしょうか。
検索上位に表示させるためのSEO対策は確かに重要ですが、実際に「お問い合わせフォームの送信」や「電話による相談」などにつなげるには、サイト全体の構成や使い勝手、コンテンツの設計など多角的な“サイト改善”が必要になります。
本記事では、中小企業や個人事業主が意識すべき「問い合わせを増やすサイト改善」のポイントを5つにまとめ、わかりやすく解説していきます。
最後までお読みいただくことで、「具体的にどこを改善すれば問い合わせが伸びるのか」「自社のサイトをどのように変えていけば良いのか」といった疑問を解消できるはずです。ぜひ、次のアクションの参考にしてみてください。
目次
SEOだけでは不十分な理由
「SEO対策」という言葉を耳にしたとき、多くの方が「検索エンジンで上位表示させるテクニック」を思い浮かべるのではないでしょうか。
確かに、Googleなどの検索結果で自社サイトを上位に表示させることは、潜在顧客の流入を増やすうえで大切です。
しかし、以下の理由から、SEO“だけ”に力を入れていては不十分だと言えます。
SEO対策は入口を増やす手段にすぎない
上位表示によってサイトへのアクセス数を増やすことはできても、実際に興味を持ってくれるユーザーを「問い合わせ」や「資料請求」、「電話相談」といった具体的なアクションへと後押しする仕組みがなければ、ビジネス上の成果にはつながりにくいです。
ユーザー体験の質が成約率に大きく影響する
一度サイトに訪れたユーザーが、「使いにくい」「欲しい情報が見つからない」「信頼できるかわからない」と感じてしまえば、すぐに離脱してしまいます。結果としてコンバージョン(問い合わせ)の機会を逃すことになるのです。
このように、検索で上位に出てきたとしても、サイト内でユーザーがスムーズに行動しやすい導線・デザイン、そして安心感を与えるコンテンツがなければ、実際の問い合わせ増加には直結しません。
それでは、具体的にどのようなサイト改善を行うことで問い合わせを増やせるのか、以下5つのポイントをご紹介します。
問い合わせを増やすための5つのサイト改善ポイント
POINT1 ユーザー目線に立ったデザインと導線設計
最初のポイントは、ユーザーにとって見やすく、使いやすい設計を徹底することです。特に以下の点が重要となります。
主要なメニューを上部に配置
「お問い合わせフォームへの導線」「事業内容やサービスの紹介」「会社概要」など、訪問者が最も必要とするメニューへはトップページから迷わずアクセスできるようにしましょう。
ファーストビューで明確なメッセージを伝える
一番最初に目に入る領域(ファーストビュー)に、会社やサービスの特徴、強みを端的に示すことで、ユーザーに「ここなら自分の求めている情報がありそうだ」と思わせられます。
無駄な装飾を排除し、情報を整理する
デザインに凝りすぎて、かえってユーザーの意識が分散してしまうケースがあります。
画像や装飾を効果的に使いつつ、伝えたい情報は分かりやすくまとまった状態にすることが大切です。
こうした設計は、ユーザーの意図を的確につかみ、ストレスなくページを回遊してもらうために欠かせません。
問い合わせフォームにたどり着きやすくなるだけでなく、企業イメージの向上にもつながります。
POINT2 独自性とユーザー課題解決を両立させるコンテンツ強化
次に重要なのが、コンテンツの質と量の両面でユーザーの課題解決を図ることです。検索ユーザーの多くは、具体的な悩みや課題を抱えてサイトを訪れます。
そうした課題に対して、自社ならではのノウハウや成功事例など、独自性のある情報提供を行うことで「ここなら信頼できる」と感じてもらえるようになります。
顧客の疑問や不安をリストアップする
具体的には「サービスの料金は?」「納期はどのくらい?」「実績はどれくらいあるの?」など。想定される質問を洗い出し、FAQページやブログ記事、事例紹介ページなどでカバーしましょう。
専門用語をできるだけ噛み砕く
ウェブ制作やデザイン、SEO対策といった分野は専門用語が多く、初心者には難しく感じられがちです。
中小企業や個人事業主の方が「自分でも理解できそう」「相談しやすい」と思えるよう、親しみやすい表現を心がけましょう。
また、自分たちだけが発信できるオリジナルの事例やノウハウを公開することは、他社との差別化にも有効です。
SEOの観点でも、役立つコンテンツは自然と被リンクを集めやすくなります。
POINT3 訪問者を行動に誘導する明確なCTA(Call To Action)の配置
問い合わせを増やすうえで見落とされがちなのが、CTA(Call To Action)の設計です。CTAとは、ユーザーに行動を促すボタンやリンク、文言などを指します。
CTAボタンの配置を目立たせる
サイト内をスクロールしたどのタイミングでもお問い合わせフォームにアクセスできるように、上部やサイドバーなど、複数箇所に設置するのがおすすめです。
CTA文言を具体的にわかりやすく
「お問い合わせ」だけではなく、「無料で見積もりを受ける」「制作に関する質問をする」など、ユーザーが行動した後のメリットを明示する形にしましょう。
フォームの簡略化
問い合わせフォームが長すぎると、入力の手間からユーザーは離脱しやすくなります。
最初のアクションとして必要最低限の項目(名前、メールアドレス、相談内容など)に絞り、詳細は追ってヒアリングするほうが成果が上がりやすいです。
CTAの工夫一つで、ユーザーが問い合わせへと動くハードルをぐっと下げることができます。
POINT4 表示速度の最適化とモバイルフレンドリーへの対応
スマートフォンの普及により、多くのユーザーがモバイル端末からウェブサイトにアクセスします。
表示速度の遅いサイトや、スマホで見づらいデザインは離脱率を大きく高めてしまう要因となるため、以下の対応が必須です。
ページ読み込み速度の計測と改善
画像の圧縮、不要なプラグインの削除、キャッシュの活用などを行い、できるだけ表示速度を高速化しましょう。
レスポンシブデザインの導入
PC・タブレット・スマホなど、デバイスごとに見やすいデザインを自動で調整してくれるレスポンシブデザインを採用することで、ユーザーの離脱を減らせます。
モバイルでの操作性を確認
スマホでのタップしやすいボタンのサイズや配置、入力フォームの文字入力のしやすさなど、細かい点までチェックしましょう。
Googleもモバイルフレンドリーなサイトを高く評価しており、結果的にSEOにもプラスの影響があります。
POINT5 信頼性を高める要素の配置と顧客レビューの活用
最後に、サイトを訪れたユーザーが「この会社なら安心できそう」と思えるための情報や仕組みを整えることが重要です。
会社概要や実績をわかりやすく表示
住所や代表者の名前、連絡先などの基本情報をはっきりと掲載するだけでなく、制作実績や導入事例など、信頼につながる要素をまとめてアピールしましょう。
お客様の声・レビューの掲載
過去に取引のある顧客からの声やレビューをサイトに掲載することで、第三者視点での評価を伝えられます。
自社がどのような価値を提供してきたかが伝わりやすくなり、問い合わせへの後押しになります。
セキュリティ対策やプライバシーポリシー
SSL化(https)やプライバシーポリシーをきちんと整備していることも、安心感を高めるポイントです。
ユーザーはサイトにアクセスした際、「この会社・個人事業主は信用できるだろうか?」と無意識にジャッジしています。
その心配を払拭するためにも、積極的に信頼材料を提示していきましょう。
成果を出すために不可欠な継続的PDCA
ここまでご紹介した5つのポイントは、サイト改善の大きな指針となります。
しかし、一度リニューアルしたり、一度だけコンテンツを更新したりしただけでは十分な成果が出ないことも少なくありません。
なぜなら、ウェブサイトは継続的な改修と運用を通じてこそ成果が伸び続ける特性を持っているからです。
- Plan(計画): キーワード選定、ターゲット設定、サイト構成案の策定など
- Do(実行): コンテンツ作成、デザイン改修、内部リンク設計など
- Check(評価): アクセス解析ツールやヒートマップなどを活用し、ユーザーの行動を把握
- Act(改善): 評価結果を基に修正や追加対応を行う
このサイクルを回すことで、サイトが常に最新の情報とユーザーニーズに合った状態に保たれ、問い合わせの機会も着実に増えていきます。
弊社でも、制作後の運用サポートやコンテンツ改善のコンサルティングを行っており、長期的な視点でお客様のビジネス成長を後押ししています。
サイト改善を成功に導くパートナー選びのコツ
ウェブサイトを本気で改善し、問い合わせ数を増やしたいと考える方にとって、制作会社・フリーランスの選定は極めて重要です。
以下のポイントを意識してパートナーを選ぶと、よりスムーズなプロジェクト進行が期待できます。
実績と事例の充実度
似た業種・規模の事例を持っているか、改善前と後の成果が明示されているかをチェックすると安心です。
コミュニケーションの取りやすさ
要望をしっかり聞いてくれるか、専門用語ばかりでなく分かりやすい説明をしてくれるか、といった点を確認しましょう。
サービス範囲と予算感
単なる制作に留まらず、運用や集客、SEO対策も含めたトータルサポートが可能かどうか。また、予算感と照らし合わせて適正な見積もりになっているかも重要です。
弊社では、こうした要望にきめ細かく対応するため、ヒアリング・見積もりの段階からお客様と二人三脚でプロジェクトを進めます。不要な機能や過剰なデザインを省きながら、必要十分な改善策を提案させていただきます。
フリーランスへ依頼するメリット:柔軟かつ低コストなサポート
「サイト改善をしたいけど、制作会社に依頼するとコストが高そう」「細かな要望に対応してもらえるのか不安」というお悩みを抱える方も少なくありません。そうした場合におすすめなのが、フリーランスのウェブ制作・コンサルタントへの依頼です。
柔軟な対応
大手制作会社の場合、担当部署や人員が固定されているため、細かい修正や要望にスピーディーに対応できないケースがあります。一方、フリーランスならプロジェクト規模や進行状況に応じて柔軟に動きやすい利点があります。
コストの抑制
大手企業とは異なり、オフィス維持費や大人数の人件費がかからないため、必要な部分だけに費用をかけられます。予算が限られている中小企業や個人事業主にとっては魅力的です。
コミュニケーションのしやすさ
フリーランスは、担当者と直接やりとりできることがほとんどです。制作段階や改善フェーズでの意思疎通がスムーズなので、ストレスなく作業を進められます。
弊社でも、これまで多数の中小企業や個人事業主のウェブサイト制作・リニューアルをサポートしてきました。
フリーランスならではのきめ細かな対応と、柔軟かつ明確な見積もりを強みとしておりますので、「まずは予算感を知りたい」「簡単な修正からお願いしたい」という方でもお気軽にご相談ください。
まとめ:お問い合わせから売上アップへの第一歩
検索エンジンでの上位表示を目指すSEO対策は大切ですが、それだけでは問い合わせ数や売上には直結しない可能性があります。
そこで重要になるのが、サイト全体の改善です。
- ユーザー目線のデザイン・導線設計
- 独自性と課題解決にフォーカスしたコンテンツ強化
- 誘導を明確にするCTAの最適化
- 表示速度・モバイル対応の徹底
- 信頼感を高める情報発信とレビュー活用
これら5つのポイントを押さえ、継続的なPDCAサイクルを回していくことで、中小企業や個人事業主の方でも着実に問い合わせ数を伸ばすことが可能となります。
もし「具体的にどこから手をつければいいのか分からない」「自社サイトをどのように改善すればいいのか知りたい」とお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談いただくことをおすすめいたします。
フリーランスであるTNGC グラフィックスなら、あなたのビジネス規模や予算に合わせた柔軟な提案が可能です。
まずはお気軽に「見積もり依頼」「制作依頼」「ご相談」などお問い合わせいただければ、お悩みに合わせて最適なプランをご提案いたします。
この記事の執筆者

谷口正頼
東京都小平市を拠点に活動するフリーランスのウェブデザイナー。日本イラストレーション協会会員。
ウェブ業界歴20年以上、フリーランスとしての活動歴18年。
これまでに100サイト以上のホームページ制作に携わり、中小企業や個人事業主、医療機関、教育機関など、幅広い業種のクライアントに対応。
制作会社と比較して20〜30%のコスト削減が可能で、内部SEO対策を施したホームページ制作を得意とする。